会長ご挨拶

総務省によると202411日現在の日本の総人口は12488万人余りで、前の年よりおよそ53万人減少しています。今後も人口減少は進み2050年には9,515万人になると予測されています。高齢人口が増加するのに対し、生産年齢人口は減少。その結果、高齢化率は約20%から約40%に上昇すると考えられています。

私たちの業界を振り返っても高齢化は顕著であり、労働力不足は深刻な課題となっています。労働集約型であるデータエントリー、BPO事業者にとって致命的ともいえるこの課題を解決するためには、この仕事を若年層にとって魅力ある仕事に変えていくことが必要です。

そのためには、データエントリー、BPOという仕事の必要性、重要性、要求される高い技術力を広く社会にアピールし、データエントリー、BPOという仕事の価値を向上させることにより従業者の待遇改善を早急に行っていくことが最優先課題だと考えています。

昨年もデータエントリー、BPO事業者の廃業が相次いで起こりました。今年はどうなるでしょうか。
Web化、自動化、AI化などによる業務量の減少は一定程度予測されるものの、データエントリー、BPO事業者の人に依存せざるを得ない領域の仕事は社会には多く存在しています。仕事の受け皿としての事業者の減少スピードが、仕事量の減少スピードを追い越していくことは回避しなければなりません。

この観点からも、従業者の待遇改善は不可欠です。
賃金の向上、福利厚生の充実、労働時間の短縮、職場環境の改善、キャリアアップ支援などについて、ニュー・サービス事業研究会の会員企業間で課題を共有し、解決に向けたあたらしい解を模索する活動を行っていきたいと考えています。

また、並行して技術力の向上についても積極的に取り組んでまいります。
会員企業が提供するAI技術を活かした生産性向上ソリューションを取り込むことにより、付加価値の高いサービスをお客様に提供できるよう努力してまいります。

このような価値ある活動を展開してまいりますので、本年も、会員企業の皆様のご理解、ご協力をよろしくお願い申し上げます。

 

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株式会社NIDMI
取締役  市川 雅康

写真:ニュー・サービス事業研究会 会長 市川 雅康

ニュー・サービス事業研究会
会長 市川 雅康